2021/10/16 12:11
セントラルドグマとは、あらゆる生命に共通した、「生命を創り出す」ルールの名前です。 具体的には、生命の設計図であるDNAから、情報の運び手であるmRNA(メッセンジャーRNA)に設計図の内容が伝わり、それを元にタンパク質が合成される、という一連の流れのことをいいます。
タンパク質というと栄養源のイメージが強いかもしれないですが、実は、私たちの体の様々な機能を担っています。皮膚を作るたんぱく質、酸素を供給するタンパク質など、様々な専門家のタンパク質がいるおかげで、私たちは日々生きています。
イラストではこの一連の流れを、本(DNA)の内容を元に、女性が手紙(mRNA)を書き、それを男性が受取り、その情報を元に木材(Proteian=タンパク質)を加工する様子として描いています。
地球上には様々な生命体が存在していますが、セントラルドグマはどの生命体にも共通した、そして生命が誕生した約36億年前から、決して変わることなく受け継がれてきた普遍的な現象です。進化の過程で、生命体は機能や形を変え環境に適応してきましたが、それでもセントラルドグマだけは、変わる必要がない程、合理的な現象だったのです。